隣の魔術師
腹がみたされたため残ったパンを袋にいれかけた…

その瞬間…

「……ッッ!!!!!」

言葉にならない衝撃とともに激しい衝撃が走った。

走馬灯のようにあらわれる光景。

頭いっぱいにあらわれる争いの光景。

これは…何だ…?

なにやら呪文が聞こえる。

人から様々な攻撃が…光線か?

あたりにはチョークのようなもので書かれている。

この光景は…。

「おい!」

肩に感覚があり、ビクっと肩を震わせる。

バッと振り向くとそこには…悠だ。

「どうした…パン落ちてんぞ。」

下を向くと無残にもパンが散らかっていた。

俺はしゃがんで片付け始めた。

散乱した焼きそばを袋にいれ、教室の床には少しソースで汚れていた。

悠も手伝いながら深刻な顔で、

「どうした…?またか?」

俺は言葉が見つからなかった。

「いや、なんでもない。」

唯一見つかった言葉はつくり笑みの口から放たれた。







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