隣の魔術師
授業も終わり放課後になる。

行儀悪いを承知で机に腰掛ける。

ふと、窓の外を見ると晴れていた空もくもりがかっていて気分まで晴れない。

今日はただでさえ変な衝撃に襲われたしな…。

不安定な心の中でスクールバックの取っ手を腕へ通し、背負う。

リュックサックのような見た目だが、桐波晴斗は置き勉しているので荷物は比較的少ない。

そのため、この格好が手ぶらになれるし楽なのだ。

3階の教室から階段を小走りで駆け下り昇降口へとたどりつく。

下駄箱から靴を取ろうとするとその上にメモ用紙が乗っているのに気づき一瞬手をとめた。

手にとって開くと何やら見覚えのない字がずらりと…英語か?

何か本場でしかかけなさそうな字の感じにギョっとする。

とにかく…こんな物がどうして
< 7 / 13 >

この作品をシェア

pagetop