あなたとなら




かなりの時間がたった。



「おはよ…」


和哉が起きてきた。


「うわっ…びっくりした」



思わず、びっくりした。




「びっくりすることないじゃ
ん。」


和哉が笑いながら言った。

その大好きだった笑顔も
いまでは、見るだけでも
苦痛だった。



「ごめんごめん。」


「別にいいけど。
つか、具合なおった」


「うん…
まあまあ、治ったよ。」








< 12 / 73 >

この作品をシェア

pagetop