ボクらのツバサ


西崎が彼女に謝ると、彼女は『ううん、別にいいよ』と笑顔で笑った。




(…………………)




「あっ、そ〜だ!コイツ、俺のダチで笹野」


西崎が俺を紹介すると、ふと彼女と視線が合う……


「んで笹野!彼女が今日、転校してきたばかりの浅…」


「浅月………」



思わず西崎の言葉を遮った


あまりにも突然すぎて… ただ立ち尽くす事しか出来なかった。


俺の声にビクッとなったのか、彼女も俺の方を向く。



「笹……野……君?」



「えっ? なに? 2人、知り合い?」


西崎が俺と彼女の顔を交互に覗き込む。



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