ボクらのツバサ
2学期 ―揺れる心―
(俺……浅月に振られた…のかな?)
家に帰るなり、何もする気になれずベッドにうつ伏せる。
(……結構、キツいな……)
ほんの一瞬でも、期待していた分、ショックが大きくて…
少しでも自惚れていた自分に腹が立って……
(…でも、もしかしたら……ただプレゼントを渡したいだけなのかも…)
そう考えようとした瞬間…
浅月が中学の時に、陵を好きだった事を思い出した…
(……やっぱ、まだ好きなのかな……)
考えれば考えるほど、嫌な考えしか思い浮かばない
ただ1つわかる事は“俺は浅月が好きなんだ"と改めて彼女への想いを再確認した事だけだった……