ボクらのツバサ
翌日―
あれから結局、寝るに眠れなかった…
(……学校、行きたくねぇーな……)
なんて思いながらも、思い体をベッドから起こし身支度を整える。
(…浅月に会ったら、笑えっかな俺……)
そんな不安を抱きながら、重い足取りで学校へ向かった…
「はよー」
教室に入ると、他のヤツらと話していた陵が、俺に声をかけてきた。
「…はよ」
俺は短くそれだけ言うと、すぐさま自分の席へと向かった。
そんな俺に対して陵は、今まで喋っていたヤツらに 「またな」と言って、俺の前の席に腰かけた。