ボクらのツバサ
そうなれば、きっと彼女は今よりも、もっと傷つくだろう…
「あーっ、クソっ!」
(…別に、浅月を傷つけたい訳じゃないのに……)
でも結局、俺の行動で彼女を傷つけていたのは事実…
『お前の様子がおかしくなってから、浅月のヤツあんまし笑わなくなった』
学校で西崎が言っていた事を、ふと思い出す……
(…気付かなかったけど…言われてみれば最近、浅月が笑ってるとこみてねーかも……)
……彼女には、笑っていて欲しい…
そう思った俺は、携帯を手に持ち、メールを打ち始める…