ボクらのツバサ
(…そーいやぁー…、西崎達のクラスって何やんだ? 少し覗いてみっかな…)
そう思った俺は、軽い足取りで、浅月達の教室へ向かって歩いたいった。
どの教室の前を通っても、ガヤガヤと楽しそうに準備をしていた。
(…どのクラスも気合い入ってんなぁー)
キョロキョロ周りを見回しながら歩いていく。
そろそろ2組―
(…浅月や西崎は……)
そんな事を考えながら歩いていたら、2組の教室から、誰かが勢いよく出てきた。
「こらーーっ!悠ーーー!」
教室から、誰かが出てきたと思ったら、それとほぼ同時に、高谷の怒鳴り声がした。