ボクらのツバサ
「俺は躍る相手いるぜー」
川辺の思わぬ答えに思わず声を上げる。
「…マジで?」
今度は逆に俺が驚く番。
俺が驚いていると、川辺が少し不機嫌そうな顔になった。
「…なんだよー、お前失礼だぞー!」
「あっ……、わりぃー…」
(…そっか…川辺も、一緒に踊りたいって思うヤツいるんだなぁ…)
俺は染々と思いながら、川辺の話を聞いていた。
「まぁー、頑張れよ」
と、川辺に声をかけると「おー!任せろ!」とガッツポーズをしてみせた。
それから、川辺と一緒に受付をしながら、時間になるまで他愛もない話をした。