ボクらのツバサ
「笹野君ー、川辺君ー!交代の時間だよー」
1時間が経ち、次の当番の女子が戻ってきた。
「とりあえずどんな感じ?」
受付用の机の上に、何人入ったかチェックするノートを確認する。
ノートには、1時間ずつに区切られていて、9時〜10時までの時間は“正"の字が23本引いてある。
「まぁーまだ始まったばかりだからなぁー。これから外来客とかくるし…」
「まぁーそれもそうだね!それじゃあ、後はやるからいいよ」
「おー!んじゃ、後ヨロシクなぁー」
「オッケー」
引き継ぎをして交代した俺達は、教室を後にした。
川辺とは教室で別れて、俺は陵と待ち合わせをしている場所へ向かっていった。