ボクらのツバサ


待ち合わせした時間から遅れること10分―


「拓真、悪い!待った?」


謝りながらこっちに向かって走ってくる陵。


「部活の方、意外と人が来て抜けるのに時間がかかっちまった…」



「そんなに客いんのかよ? バスケ部は何やってんだっけ?」


「女バスと合同でクレープ屋」


「クレーブかぁー。男バスは女子に人気あったから結構人来るだろうー?」


俺が男バスのメンバーを思い浮かべていると、陵は苦笑いしながら、俺の方を向く。


「まぁーな、それもあるんだろーけど……どっちかって言うと高谷目的?」



< 138 / 200 >

この作品をシェア

pagetop