ボクらのツバサ


教室に入ってみれば、中も喫茶店っぽく装飾されていほんのりとアロマの匂いも漂わせていた。


その匂いは、少しリラックスさせてくれそうな…そんな匂い。



「お待たせしました。レモンティーでございます」


席に着くなり、西崎に注文を頼んだ俺達。


そして数分もかからずに今度は浅月が笑顔で飲み物を持ってきてくれた。


「サンキュー」


「どういたしまして!」


飲み物を受け取り、彼女がお辞儀をして立ち去ろうとした時―


「浅月」


呼び止められて振り向く彼女。


呼び止めたのは意外にも、向かい合わせに座っている陵だった。



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