ボクらのツバサ
俺は、不思議に思いながら2人のやり取りを見ていたら浅月が陵に何かを手渡したのだ。
(………えっ……?)
俺は自分の目を疑った。
浅月が陵に手渡したモノ…
それは白いリボン…
“三岬祭の時に好きな相手に渡して、後夜祭の時にフォークダンスを踊るとそのカップルは幸せになれるんだってさ"
不意に思い出した河辺の言葉を思い出す。
(ああ…、やっぱり浅月は陵が好きなんだ……)
核心は無かった物の何となく薄々感じていた事―
(…目の当たりにすると、やっぱキツいな……)
話が終わったのか、陵に「頑張ってね」と言って別れた後「お待たせ!」と言って浅月が俺の所に戻ってきたのだった。