ボクらのツバサ
人を好きになるって…なんでこんなにも苦しくて切ないんだろう…
(…あんな風に言って、きっと嫌われたよな、俺……。これから浅月とは会いにくいな…)
次から次へとマイナスな事しか思い付かなくて
―こんな思いをするぐらいなら…好きになんてならなければ良かった―
そんな事ばかり考えてしまう…
(…浅月が陵に、白いリボンを渡して、それを受け取ったって事は…陵も浅月の事…)
「…陵は何で浅月の事好きだって言ってくれなかったんだよ……」
今にも消え入りそうな声で呟いた。