ボクらのツバサ
片付けもある程度終わって後はゴミを捨てに行くぐらい。
「あのさ陵、悪いんだけど…ちょっと抜けるわ」
「……。まぁーいいぜ?そのかわり、そこのゴミ捨てといて」
「わかった!」
俺は教室にあるゴミを持って急いで部室へと向かっていった。
校舎を出れば、すでに日は沈んでいて辺りは暗くなっていた。
校庭では、6時から行われる後夜祭の準備が着々と進んでいた。
バスケ部の部室は体育館から少し離れた所にある。
部室にたどり着いた俺は、ドアの前へ行き、ドアノブに手をかけてゴクンと喉を鳴らす。