ボクらのツバサ


ドアノブを握っている手も緊張で汗ばんでいるのがわかる…



ドクン…ドクン…



心臓の音もイヤって言うほど伝わる……



(静まれ…!静まれ…!)



何度も何度も自分に言い聞かせる。


深呼吸して少し心を落ち着かせてから、汗ばんだ手を制服のスボンで拭いてからもう一度ドアノブに手をかける。



ガチャ………



高谷を信じて、ドアノブを回したら、ガチャとドアが少し開いた―



(……開いた!!)



ガチャッと、ドアを開けたら部室の中はまだ暗くて、まだ来ていない……



(…まだ来てないな…)



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