ボクらのツバサ
(…まだ来てないな…)
浅月が居なくてほんの少し安心した俺は、とりあえず中に入って待つ事にした。
中に入った俺は、灯りをつけ、部室に置いてあった椅子に腰をかける。
そして、浅月が来るまでの間、自分の気持ちを落ち着かせようとする。
(…浅月が来たら、まず何から話そうか…。 いや、先に謝ることが先決だよな…)
そんな事を思い巡らせていた時―
ガチャ…
と、ドアの開く音がした…
開いたドアの方に視線を向けてみれば、そこには浅月がいた。
「沙耶ー?」