ボクらのツバサ

｢でもきっと､拓真の事を無意識のうちに傷付けたんだって思った…｣


微かだが､彼女の声が震えるいる…。







―何で俺は､彼女にこんな嫌な思いをさせてるんだろう―






自分の事しか考えてないで相手の気持ちなんてお構い無し……







これじゃあ､中学の時と全然変わらない…






成長してないじゃないか…






｢ごめん…｡浅月が悪い訳じゃない…｣



｢…拓真？｣



｢俺…あの時､浅月が陵にリボン…渡してるの見えて…浅月が陵の事､好きなんだって思って…｣


｢リボン…？｣