ボクらのツバサ
土曜日―
心配していた天気も見事に晴れ、集合時間に間に合うように家を出た。
「おはよー笹野!」
駅に着くなり先に着ていた高谷が挨拶をしてきた。
「おっす…」
軽く手を振り、周りを見れば、西崎以外のメンバーがいた。
「あれ?西崎は?」
俺が周りをキョロキョロしていると、俺に気付いた浅月が苦笑いしながら話し掛けてきた。
「西崎君ね、なんか花火買ったのに持ってくるの忘れたとかで、10分位前に家に戻って行っちゃって…」
「はぁ?! 花火ぃ〜??」
「そ、花火だってよ…」