ボクらのツバサ
俺も、声には出さなかったが、普段と違う感じの高谷に少しドギマギした。
「ど〜ぉ? 買ったばかりななのよ〜ん」
と、高谷が笑顔でブイサインする。
「い〜じゃん! 似合ってんぜー」
なんて、相変わらず幼なじみコンビが、漫才のようにやってると、高谷の後ろの方から浅月が見えた。
「…って、あれ? 浅月、水着じゃないの??」
浅月の姿を見て、俺が声を掛けようとしたら、それを遮るように、第一声に西崎が叫んだ。
西崎が残念そうに声を掛けると、少し困ったような笑顔をする浅月。
「んー。私、実は金ヅチなんだよね〜」