ボクらのツバサ
「…って! 今のは無しだろ! お前が変なコト言い出すから!」
俺が喜んでいる西崎に文句を言うと、西崎のヤツが、勝ち誇ったような表情で俺を見る。
「んなもん、関係ねぇだろ。自業自得だってぇ〜の。 んで、結局ど〜なんだよ笹野〜?」
「別に断ったよ…」
俺が、しれっとして答えると、西崎が不思議に俺を見る。
「なんで!? 川瀬っていったら、学年で男に人気あんじゃん!そいつから告られたのにフッたのかよー!笹野、もったいねぇ〜!」
西崎が力説しながら俺に問い掛ける。
(んな事言われても……好きでもないヤツと、付き合ったって、しょうがねぇーだろうが…)