ボクらのツバサ
3話
過去 ―中学2年・春―
海に行ってから数日―
あれから俺は、浅月の事が気になって気になって仕方がなかった……
結局あの後は、花火を楽しむだけ楽しんで…
(…俺はそんな気分じゃなかったが……)
夜も遅くなり、終電に間に合わなくなりそうになった俺達は、急いで帰る事になった。
駅に着いてからも、浅月とは反対方向だったから、結局浅月と話をする事もなく別れた。
次の日も、お互いメールをする事もなく、俺はただ1人、あの日の出来事を頭の中でグルクルと考えていた…
(……イジメって……。高校に行ってもアイツ……。イジメられてたのか…?)