ボクらのツバサ
浅月も、それなりにクラスに馴染んで友達も出来ているんだと思っていた。
でもそれは俺の思い違いだったのだ……
「なんかさー、浅月ウザくない?」
「…ってか、マジメすぎるしさー」
と、クラスの数人の女子が話してるのを何回か耳にした。
けど、よく有りがちな悪口かと俺は気にも止めてなかった。
それからしばらくして…
浅月が日に日に女子の輪から浮いていくような気がした……
それでも彼女は笑って、俺らと話をしていたので、大丈夫なんだろうと思っていた。
けれど事件は起きた―