ボクらのツバサ
(…見つかんねぇーなー)
俺は、教室の周りを探していたが、上履きは見つからない。
休み時間も、残りわずかになり、諦めかけていたら…少し離れた所で声がした。
「なぁ……。あれ、浅月のじゃね?」
一緒に探していた小宮が見つけたらしく指をさした。
そして指をさした方向は、窓の外……
俺達は、小宮が指さしている方を見ると、外に上履きが落ちていたのだ。
「何であんな所に…」
隣にいた俺は、浅月が、すごく小さな声で呟いたのに気付いた。
(……これって、まさか…)
嫌な予感が頭をよぎる…