ボクらのツバサ
「ってか、何で俺が告られた事、西崎が知ってんだよ?」
今度は俺が西崎に問い掛ける。
「ふふふっ。俺は何でも知ってんだよ」
「答えになってねぇーし」
俺が、鞄で西崎の頭をバコッと叩く。
「いってぇ〜なぁ〜」
「さっきの仕返しだ、ボケ」
『ざまぁ〜みろ』って俺が言うと、西崎が不満そうな顔をする。
「…ってかさぁー、お前。モテるくせに何でいつも断んの?」
「……別に。好きでもないヤツと、付き合う必要ないだろー?」
「……健全な17歳の発言とは思えねぇーー! ……もしかしてお前って、実はホモ??」