ボクらのツバサ
「なに? 登校拒否じゃなかったのー?」
「マジであり得な〜い」
「ってか、ウザくない?」
なんて声がチラチラ聞こえてくるが、浅月はそんな言葉を気にせず自分の席についた。
1時間目の授業が終わり、休み時間―
浅月をイジメていたグループが、彼女の所へ向かって行こうとした時……
廊下から「夏希ー!!」と声がした。
クラス中が、その声のする方を向く。
そこには4・5人、他のクラスの女子の姿があった。
中には、中1の時に同じクラスだったヤツの姿まであった。
きっと部活の連中なんだろう……