ボクらのツバサ


浅月は、彼女達の姿を確認すると席を立ち、廊下へと走っていった。


そして、しばらく彼女達の様子を俺は自分の席で見ていたら、彼女達が笑いながら姿を消していった。



(…浅月の笑ってる顔、久しぶりにみたな……)



そんな事をボーッと考えていた俺。


そして、休み時間が終わると同時に浅月が教室へ戻ってきて、次の授業の準備をしていた。




それから毎日のように休み時間になれば、彼女達が浅月を迎えに来ては、教室から出ていったのだった。



きっと彼女達は、彼女達なりに、少しでも浅月を“イジメ"から助けようとしたのだろう………



俺にはそれがとても羨ましくて仕方なかった……



< 67 / 200 >

この作品をシェア

pagetop