ボクらのツバサ
その後、陵に彼女が出来たって言ったら「お前、浅月の事好きだったんじゃねぇーの?」って聞かれた。
けど俺は「浅月、好きなヤツいるんだ…だから諦めた」と陵に言ったが「それでいーのかよ」と問いただされた。
(いいも悪いも…どうしようもない…)
陵が呆れていたのは解っていたが、今の俺は正直、もうどうでも良かった…
そして高校入試が始まる季節―
結局、付き合っていた彼女とは、上手くいかずに別れた。
陵からは「浅月、この辺からちょっと遠い高校受けるみたいだぜ?」など、色々教えてくれた。
(…高校に行ったら、ホントに会えなくなるんだな…)