ボクらのツバサ
「あの、笹野君…、ごめんね。私、てっきり沙耶達知ってるとばかり…」
申し訳なさそうに言うもんだから、何だか逆にこっちが、申し訳なく感じてきた。
「別に浅月が気にしなくていーし。それに、みんなに伝え忘れたの俺だしさ」
なんて笑ってみたりして…
(本当は…、浅月と2人で…)
って言えない自分が無性に虚しかった……
結局、俺達は5人で花火大会へ行く事になった。
そして、花火大会が始まるまでの時間を、みんなで的当てゲームや金魚すくいをしたり、屋台で食べ物を食べたりと、出店巡りをしたのだった。