ボクらのツバサ
時計も7時を回り、辺りも暗くなる。
花火が8時から始まるって事で、場所を確保する為に、早めに会場へと足を運んだ俺達。
「結構人いるなー」
会場へ行き、1番始めに呟いたのは俺…
まだ1時間前だと言うのに、凄い人混みだった……
「こらゃあ、全員で同じ場所で見んの、キツそーだなー」
陵が周りを見渡しながら、ため息をつくと「なら、2手に別れよーぜ」と、西崎が提案する。
そんな西崎の提案に、陵が俺の方を見ながら、ニヤッと笑った様な気がした。
「んじゃ俺、西崎と高谷の3人であっち行くわ!こいつら野放しにしたら面倒くさいしな…、終わったら電話するわ」