泣かないで
バタバタばた!!!!
「へ??」
急に遠くからものすごい足音がした。
バタバタバタバタ!!!、ピタ。
足音が近づいてくるかと思いきや、
美術室の前で止まった。
「せーーいーーーやぁぁぁあ!!!!」
「うわわぁぁぁあ」
バタバタ、ガシャン
勢いよく扉が開き、
繭が僕の名前を叫びながら入ってきた。
僕はいきなりの出来事に驚いて、
椅子からころげ落ちた。
「何してんの?」
床に転がって
万歳をするように手を上に挙げてる
間抜けな格好をしてる僕を見て、繭が言った。