..+**Aliceガーデン**+..
婚約者
「最悪!!」
今は家へ帰える車の中。
私は叫んでいた。
「ホント、なにかんがえてるんだか・・・」
アレンが飽きれたように言う。
それもそのはず、いきなり私に毎日会いたいからと言う理由で学校へやってきたのだから……
「明日からどうしよ~?」
「明日から、より、今日はどうするの?」
アレンは心配そうな目でこちらをみる。
今日か…………
もぅ、こうなったら出るしかないよね……。
「ちゃんと、出るよ」
「そっか…じゃあ、僕が守ってあげるからずっと側にいるんだよ?」
「えっ……? あ、うん……」
アレンが微笑む。
何から私を守るんだろ?
私の頭にそんな疑問が浮かんだ。
でも、今更聞け無いな…………
まぁ、いっか。
そう思って、車から外を見た。
流れる雲。
広がる青空。
私の誕生日…………
そして……。
「アリス様、アレン様。到着いたしました」
そう言って、召使が車の扉を開ける。
私達は車から降りて家の玄関に向かった。