..+**Aliceガーデン**+..
*第二話*
誕生日パーティー
私達はパーティー会場についた。
私は今、少し混乱状態に陥っていた。
パーティーの主役なのに……始まる前にこんないろいろあったら、私集中できないじゃない…………。
『僕の今日一日の気持ちが知りたいなら、僕の部屋にパーティーが終わったらすぐにおいで。そしたら、教えてあげるから』
アレンはさっき、私の耳元でそう告げた。
どうしよう……
たぶん、レイスもパーティーのあとの事を言ってたんだと思うし……
でも、アレンの事も気になるなぁ……。
どうしよう?
「アリス、早く来て!」
お母様だ。
お母様が、私に手を振って呼んでいる。
「行ってらっしゃい、アリス」
アレンが言う。
「ありがとう! いってきます!」
私はそう言って、お母様が立っている祭壇の上へと上がった。
「皆様、お静かに!」
お父様の声で誕生日パーティーの会場はいっきに静かになる。
「皆様、今日はお忙しいところ娘の誕生日パーティーにお越しいただき、まことにありがとうございます」
堅苦しい挨拶を行なう。
「今日の主役、アリス・リ・レーラルです」
そして、私にスポットライトがあたり、盛大な拍手の元、パーティーは始まった。