..+**Aliceガーデン**+..
私の目の前にはたくさんの大人たちの姿と、私に恨みを持つように見つめる同年代の少女達と、食い入るように見つめてくる同年代の少年達の姿が見える。
「アリス様、お話ししましょう!」
なにそれ……
「アリス様、こっちでお食事しましょう!」
なにそれ……
「アリス様、ここで一緒に歌ってみませんか?」
なにそれ…………
「アリス、ご飯食べよ☆」
レイスが笑顔で言ってきた。
なんで?
どうして?
意味わかんないけど……。
今の私は、すごい腹を立てていた。
「アリス、僕と一緒に食べよう♪」
アレンの事で……。
別にアレンが悪いわけじゃない。
「アレン、一緒に食べよう」
私はレイスを無視してアレンの方へ向かおうとする。
すると、レイスが腕を掴んできた。
「ねぇ? 聞こえなかった?」
やめてよ……
アレンが可哀想だよ……。
私は何とかレイスの手から逃れようとした。