..+**Aliceガーデン**+..


でも、無理だった。


男の子って思っている以上に力強い……。


「レイス、はなして!」
「どうして? なに、アレンのとこにでも行くわけ?」
「そうよ! なにが、いけないの??」


私はそう言う。
周りが一気に静かになる。


「なんだよ、アレン、アレンって!! いっつも、そうじゃねぇか!!」
「何がいけないの? 私のことは自分で決める!! 指図しないで!!」


私は叫ぶ。


「やめるんだ、アリス」


アレンが止めに入る。


「邪魔しないで、アレン!」
「ダメだよ。今は大事なパーティーの時間だ。それに、君は明日からAliceガーデンの主になるんだよ?」
「…あっ…………」


私は落ち着きを取り戻した。


そうだ……
私はAliceガーデンの主になるんだ。
こんなことじゃ、いけない!!


でも……
今日はこれ以上無理……。


「アレン、部屋行こ」
「なにいってるの?! パーティーは?!」
「もぅ、飽きた」


私はアレンの腕を引っ張って連れて行く。


周りがざわめく。


でも、そんなの気にしない。


レイスが何か叫んでいる。


でも、そんなの気にしない。

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