..+**Aliceガーデン**+..
「そう…だったんだ……」
私はアレンの顔を見つめる。
「そうだよ……。当たり前じゃない! だってアレンは私の大切なお義兄様だもん!」
アレンは驚いたような顔をした。
そして……
「まいったな……アリス、君はやっぱりすごいね。僕とは大違いだ。ありがとう、アリス……君のおかげで少し気が楽になったよ!」
笑ながらそう言った。
よかった……。
アレン、笑ってくれた!
あっ、そうだ!
私は持っていた鞄から小包を取り出す。
「アレン、誕生日おめでとう!!」
「ありがとう! アリス!!」
そう言って、アレンは私が渡した小包を嬉しそうに受け取った。
「ねぇ、開けていい??」
「いいよ♪」
それを聞くとアレンは子供のように小包を開けた。
私はそんなアレンをずっとみていた。
そうだよね……
どんなに大人っぽくても、私と同じ14歳だもんね。
まだ、子供よね♪
そんなことを考えているとアレンはもう小包を開けて見ていた。
「羽ペンだぁ!」
「アレン、前小説を書くって言ってたでしょ? だから、ちょうどいいかなと思ってねっ」
アレン、嬉しそう……
ホントはこんな風に生活してたいのかな……?
アレンはどうしたら幸せになれるんだろう?
なぜか、私はそんなことを考えはじめていた。