..+**Aliceガーデン**+..
そして、私を抱きしめた。
「レイス?!」
私はいきなりの事で状況が把握できない。
「はなして!!」
私はひとまず、そう叫んだ。
だめ……
だめ……
やめてよ……
「悪い子には、お仕置きだ」
そして…………
キスされた。
「ゃっ……ん…………」
レイスの唇が私の唇に……。
私はレイスを突き飛ばした。
「いきなり、なにするの??!!」
「なにって、婚約者なんだからこれぐらい普通だろ?」
普通?
そんなはず、ないじゃない!!
ありえない!!
「そんな、はずないでしょ!! それに、キスは好きな人にするものよ!」
「じゃあ、俺はアリスにキスできる。俺はアリスが大好きだからな」
そう告げる目は真面目だった。
でも、そんな事言われても嬉しくない。
嬉しくないよ……。
私はそして涙をこぼした。