..+**Aliceガーデン**+..
「アリス…………?」
アレンが、唖然とした表情で私をみる。
「私ね……ずっと、アレンの事が……好きだったみたい」
「好きだったみたい?」
「そう。最近、やっと気づいたの……だけど、言えなかった……そしたら、アレンはどんどん遠くなってちゃった……」
私は本当の事をいう。
もう、自分の気持ちを隠さない……
何といわれようと、私は…………。
「そうなんだ。実は僕、アリスの事が小さい頃から大好きだったんだ……だけど……それは許されない事だから」
儚く笑うアレン。
「どうして?」
「アリスがお姫様で、僕が偽物の王子様……だからかな?」
「私がお姫様で、アレンが偽物の王子様? どうして?」
「君は、本物なんだ。僕は偽物……君の……」
アレンはそこで口を硬く結んでしまった。
どうしたんだろ?
何か、言えない事でもあるのかな?
私はそんな疑問を抱きながらも、アレンが話してくれるのを待つ。
「アリス……今はこれ以上、話せないよ……でも、信じて? 僕はアリスが好きだよ!」
アレンはそして、歩き出した。
今は話せない?
何なんだろう?
何を隠してるんだろ?
気になって仕方なかった。
でも、今のアレンに聞く事はできなかった。