..+**Aliceガーデン**+..
「はは……もう、わかんないよ……! 私はどうすればいいの?!」
叫ぶ。
ただ、思ったことを……。
届け……そう願いながら……。
「アリス?」
「わかんない、どうしてこんな風になってるのか……!! もう、こんな事どうでもいいんじゃないのかな? お互い納得してるならそれでいいんじゃないかな? でも、それじゃあケジメがつかなよね……」
もう、分からなかった。
何もかも、分からなくなった。
消えて行くんだ……心の中の何かが……。
「別に、いいよ?」
「えっ……?」
「これ以上、好きな人を傷つけられないよ……」
アレンはいつもどうりだった。
何も変わらない、暖かい笑顔を私に向けてくれた。
目に涙を浮かべながら……。
「アレン……ありがと!!」
私はアレンに抱き付いた。
アレンは私を抱きしめ返してくれた。
「アリス、大好きだよ」
「私も、アレンの事大好きだよ」
そして、私達は唇を重ねた。
とても、幸せだった。
しかし……
「アリス! 離れなさい!!!」
お母様の怒鳴り声でこの幸せは一瞬にして消え去った。