..+**Aliceガーデン**+..
すぐに、アレンは後ろから追ってくる。
アレン……お願いだからこないで……。
今だけは本当に……。
「アリス?」
でも、結局捕まってしまった。
「どうしたの?」
アレンはきっと、気づいている。
わからないわけがないのだ。
「わかってるくせに、きかないでよ……」
まだ、苦しさは続いていた。
「アリス、君のその大きな力はなに?」
アレンからの直球な質問。
「それは……」
いわなきゃ、だめ?
どうしても?
私はいやだ……。
自分自身、言いたくもない。
だけど、アレンはとても聞きたそうな顔をしていた。
話すしかない?
黙っているのはダメ?
苦しさは収まっていた。
そして、私は決心して話し出した。