..+**Aliceガーデン**+..
「話すよ。全部……」
私は深呼吸する。
「この力は、Aliceの力」
「Aliceの??」
「そう、Aliceの。そして、もう一人の私がそのAliceの力を全て持っている」
アレンが首を傾げる。
「イコール、私がもうひとつの人格と入れ替わる時、Aliceの力は発動する。もちろん、いまの私の状態でもできるけれど、あまりいい結果にはならない……まぁ、そのへんはどっちにしろ一緒かな」
「そうか。じゃあ、いい結果じゃないってどういうこと?」
「それは……」
これ以上……話しても大丈夫だろうか?
もしこの先の話を聞いて、アレンが私から離れて行ったらどうしよう?
私が人を傷付けたことがある事をしったら、どうするんだろう……。
「アリス?」
「この先の話を聞いても、絶対にそばにいてくれるって約束してくれる??」
「もちろんだよ」
アレンが微笑む。
なら、話そう。
どうせ、いつかはなさなければならなかったことだし……。
そう思い、私は語り出した。
私の過去を……。