..+**Aliceガーデン**+..


「話すよ。全部……」


私は深呼吸する。


「この力は、Aliceの力」
「Aliceの??」
「そう、Aliceの。そして、もう一人の私がそのAliceの力を全て持っている」


アレンが首を傾げる。


「イコール、私がもうひとつの人格と入れ替わる時、Aliceの力は発動する。もちろん、いまの私の状態でもできるけれど、あまりいい結果にはならない……まぁ、そのへんはどっちにしろ一緒かな」
「そうか。じゃあ、いい結果じゃないってどういうこと?」
「それは……」


これ以上……話しても大丈夫だろうか?
もしこの先の話を聞いて、アレンが私から離れて行ったらどうしよう?


私が人を傷付けたことがある事をしったら、どうするんだろう……。


「アリス?」
「この先の話を聞いても、絶対にそばにいてくれるって約束してくれる??」
「もちろんだよ」


アレンが微笑む。


なら、話そう。
どうせ、いつかはなさなければならなかったことだし……。


そう思い、私は語り出した。


私の過去を……。

< 56 / 80 >

この作品をシェア

pagetop