..+**Aliceガーデン**+..
「なぁ? 姫様はなんでそこまでアレン王子にあいたいんだ?」
トレンスは真顔で私に聞く。
「あなた、そんなこともわからないの?」
「うん」
頷いた。
「バカね。まぁ、教えてあげる。私、アレンと双子なの」
「はっ?!」
トレンスはまだ来たばかりで、私とアレンの関係を知らない。
「それ、ほんとかよ?!」
「ほんとだよ!」
「だから、会いたいのか?」
「まぁ、それもあるけど……アレンの悩みをまだ解決していないから…………それに、アレンは彼氏なんだよ? 一緒にいなきゃ、おかしいでしょ?」
シーンと静まり返る。
なんで、黙っちゃったんだろ?
私、変なこといった??
そう思っていると、彼が口を開いた。
「双子同士で恋人??!!」
なぜか、ものすごく驚かれている。
「そんなに、驚くこと? やっぱり、トレンスはバカね」
冗談半分でいうと……
拗ねた。
「なんだよ、バカじゃねぇよ!」
唇をつんとたててそっぽをむく。
「あはは。トレンスって可愛いね♪」
私は久しぶりに笑顔を見せた。