..+**Aliceガーデン**+..


「なぁ? 姫様はなんでそこまでアレン王子にあいたいんだ?」


トレンスは真顔で私に聞く。


「あなた、そんなこともわからないの?」
「うん」


頷いた。


「バカね。まぁ、教えてあげる。私、アレンと双子なの」
「はっ?!」


トレンスはまだ来たばかりで、私とアレンの関係を知らない。


「それ、ほんとかよ?!」
「ほんとだよ!」
「だから、会いたいのか?」
「まぁ、それもあるけど……アレンの悩みをまだ解決していないから…………それに、アレンは彼氏なんだよ? 一緒にいなきゃ、おかしいでしょ?」


シーンと静まり返る。


なんで、黙っちゃったんだろ?
私、変なこといった??


そう思っていると、彼が口を開いた。


「双子同士で恋人??!!」


なぜか、ものすごく驚かれている。


「そんなに、驚くこと? やっぱり、トレンスはバカね」


冗談半分でいうと……
拗ねた。


「なんだよ、バカじゃねぇよ!」


唇をつんとたててそっぽをむく。


「あはは。トレンスって可愛いね♪」


私は久しぶりに笑顔を見せた。
< 70 / 80 >

この作品をシェア

pagetop