..+**Aliceガーデン**+..
再開
アレンと離れて、もう一年を経とうとしようとしていた。
私の心はもうボロボロだった。
最近、あまり笑えなくなってしまったし、ご飯だってぜんぜん喉を通らなくなっていた。
けど、アレンはもうどこにいるかすら分からなくなっていた。
私はずっと、部屋に閉じ込められたまま。
なにも出来ないまま、一年がたってしまった。
アレンはもう死んでいるんじゃないかという噂もたち始めていた。
「あ……れん…………」
私は毎日のようにベランダからその名前を呼ぶ。
呼んだって、聞こえないのはわかっていた。
でも、なにもしずには居られなかったんだ。
そして、誕生日の夜になった。
今年は誰かに祝ってもらうなんて事はなかった。
私達はもう忘れ去られてしまっていた。