..+**Aliceガーデン**+..
決断
「アレン……」
私達はベットに二人でいた。
「なに、アリス?」
「私はどうするべきなんだろ?」
わからなかった。
こんな家、いやだったはずなのに……。
「僕は……アリスはここの家に残るべきだと思う」
「えっ…………?」
アレンは私に寂しげな声で言った。
「アリスはここの家に居なくちゃ。君はAliceガーデンの主でしょ。僕みたいな、要らなかった……本当は消える定めだった僕についてきちゃ行けない」
「なに、言ってるの?」
彼はうつむいた。
でも、すぐに私の目を真っ直ぐに見ていった。
「もう、隠すのはやめよう。すべて、はなすよ」
「なにを?」
アレンは私の問いに答えず話し出した。
「僕は君と双子として生まれてきた瞬間、殺されるはずだったんだよ」
「えっ……………」
「要らなかった。Aliceの血を引く女が産まれた。だから、無力な男は要らなかった。この定は変えることはできなかったはずだった。でも……」
「でも?」
「君が止めたんだ。君があまりにも僕になついてしまったせいでね。今僕が生きてるのは奇跡だ。僕と君は決して交わらない、表すなら君は光で僕は影。影はいつか消えるんだ。消失するんだよ」
アレンがなみだをこぼした。