..+**Aliceガーデン**+..
突然やってきた転校生
「アリス様、アレン様。学校につきました」
そう言って、扉を開ける召使。
私はボーとしながら車を降りる。
「きゃーー!! アリス様とアレン様よぉ~!!」
私達は貴族のための学校ではなく、一般生徒も通う学校にきている。
そのためか、朝はいつもこんな感じだった。
「今日も、美しいわ」
「かっこいい~!!」
そんな声がこだまする中を、私達は校舎に向かって歩いていた。
「今日も、うるさいね」
「そうだね。でも、仕方ないよ」
私は笑って言った。
でも…………
こうやって、いってもらえるなんて嬉しい事だよ?
うるさくても、ね…………
私達は昇降口で靴を履き替えて教室に向かった。
教室に着くと、相変わらず中はざわざわしていた。
自分の席にカバンをおいて、席についた。
私の席は窓際の一番後ろの席だった。
ちなみに、アレンは廊下側の一番前。
ふ~。
なんか、ここまでくるだけで疲れちゃうな。
「おはよう、アリスさん?」
その時、後ろから声をかけられた。
「……おはようございます、サリーさん」
この子は学級員兼、生徒会長。
私はこの子が大嫌いだ。