クローバー
会長……いったい誰の話を――――

「ハイそこまでー」
「篤子!?」
「あっちゃん!」
あっちゃん!?

カツカツカツ
満を庇うように位置をとると篤子は少年に視線を送って握っている手をはなさせた。

「…………わかったよ。ここは任せる。でもあっちゃん、忘れないで…。」

少年は訴えるように篤子の目を見た後林の中へ歩いて行った。

篤子は一つため息をつくと唇を結んでどうしようもないと言ったように頭をかいた。

「ねぇ、篤子?」

「満、話さなきゃいけない事があるの。朝練終わったらまた来るから。待ってて」

「えっ、ねぇ待ってよ篤子……行っちゃった」

朝練は気が入らなかった。

約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束。約束だって言われてもさぁっ!

「(生徒会長と)約束なんざしてネェーッ!!」


シーン‥‥‥‥

「部長‥‥あ、あの。」
「ヤベ」

ここ道場だった。皆どんびいてら。


< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop