クローバー

気まずいなう。

「…………」

「…………」

もっとこう
怒涛のような展開があるかなぁ~って思ってたんだけどな……

朝練が終わって来てみたけど、座ったままノーあくしょん。

「何か話せよ」

私がですかぁあっ!?

「え…あぁ…と、本日はおひがらもよ」
「あんたホントに覚えて無いわけ、約束。」
「じゃあ振るなよ!~~ってか………なんつぅか…えっと、約束が生徒会で、アアーー」

上手く言えないぃぃ

「ハイハイ、わかったわかった。悪い。混乱させてるの私達だよね。…順番に説明するから」

篤子は両手を組んで深呼吸をした。

「まず、ごめん。私ずっとあんたに自分が生徒会の会計だってこと言わなかった。」

「それは私が知らなかっただけで篤子のせいじゃないよ!」

「まぁそうなんだけど違うのよ………これ見て」
スクバの中から生徒手帳を取り出して顔写真の部分を見せた。
「ん?……高校2年高島篤子さ……ン?」
「やっぱそうでしょ~」
ぱしっと手帳を閉じて手で顔を覆ってうなだれた。
「エッ、エェーっ!?今の娘って篤子なのぉーっ!!」
指をさしてびっくり。驚きで口が渇いてきた。顔写真に写っていたのは清楚な感じのお嬢様だったのだ。しかし写真の隣には高島篤子の名が。嘘としか思えない。
「だってあんな娘がこんなギラギラしたキャバ嬢系姉御ギャルなわけないじゃんッ。こんなな訳ないってゥゴァッ?!」

秘技
みぞおちへドン

「しばいたろかお前」

姉御、言う前に殺ってまっせ。
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