屋上
次の日の朝

田中くんが手招きをしてきた

昨日のことだと思って飛び跳ねるように近寄ると


ごめん……


??

そう言って田中くんは私の書いた手紙を出してきた


渡そうとしたらあいつ
いらないって……ごめん


と申し訳なさそうな顔をした



しかしもう諦め半分だった私は

そっか


と手紙を受け取り教室に戻った



手紙を渡せなかったのは悲しかった

けど…思った以上に悲しんでいない自分が不思議だった



それからというもの田中くんとは前以上に話すようになった




宮川くんとの件があって半年くらいたっち、私は1つ上の先輩と恋に落ちた

田中くんには先輩との恋の相談もした


ケンカして泣いた時には慰めてくれた


田中くんの存在は親友のように大切なものになった

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