秘密の放課後。
その言葉を聞くと拓巳は嬉しそうに、
「マジで!?」
と叫ぶ。

そんな拓巳を横目に何となく不安に思う。

じゃあ、どうして私はモテないんだろう。

自分で言うのも何だけど顔も悪くは無いし性格だって良いほうだし細くて羨ましいって言われるし。
私に足りないところ………。

分からない私は拓巳に聞くことにした。
「ねえ、私に足りないとこ何だと思う？」
そう聞くと拓巳は躊躇うことなく、
「色気じゃね？」
と冷たい言葉を発した。

私が少し落ち込んで下を向いていると拓巳は許可も無く私の胸を思い切り掴んだ。

「あ、見た目よりあるな」
と微笑む拓巳とは裏腹にはらわたが煮え返るような怒りが込み上げてくる私。

私は拓巳の肩を思い切り押した。
と同時に私も拓巳と同時に倒れこんでしまった。

私は拓巳に跨がる感じになってしまった。

…この体勢は漫画とかで見るあの１シーンでしょうか。
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表紙・目次

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