秘密の放課後。
私が拓巳の上に跨がったまま思考停止していると私の胸を掴んだままの拓巳が少し同様して、
「もしかして俺、紗依に…、襲われてる?」
と驚いた顔で私を見つめる。

「馬鹿!!アンタが私の胸を掴んだんでしょ!?」

その言葉に反応して拓巳は急いで私の胸から手を離した。

珍しく拓巳の顔が赤い。

そんな拓巳を見て、私の心臓が動く速度を速めた。

「…ねえ、拓巳。恋ってどんな感じなんだろうね」

この頃の私は何も知らなかった。
これが恋の始まりなんて。
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